非レトロフォーカスレンズのエルマリート28mm初期玉は、
後玉が飛び出しているので、ライカM6、MP3に装着し撮影できても露出計は使えない。スーパーアンギュロン21mmと同じで当たりハズレがあることでもよく知られている。実際、最初に手に入れた、とても外観状態の良いエルマリート28mmは画面1/3がピンぼけ(片ボケ)で購入したお店に返してしまった。他のエルマリートをチェックしながらも、なかなか気に入った個体にあたらず、がっかりしている時、銀座のお店で仲良くしていただいていたM氏より、外観は新同とはいかず極上程度だけど、描写はきっと気に入るだろうというエルマリートを紹介してくれた。そのうえお店に入ってきたばかりだし、前玉に数ミリのキズがあるということで格安で手元にやってきた。(当時はプレミアもついてなかったからね。)早速テストしてみると、4隅は甘いが中央部の解像は比較したセカンドモデルより線が細い。また絞り込んでも独特の柔らかさがある描写。ほんの少し青味がでる場合もあるが概ねノーマルな発色で、やっと気に入った個体に巡り会えた219万代カナダのレンズは1966製だが、今も現役で使っている。このように中古ライカレンズを探し、お気に入りが見つかったときはシャンパンで乾杯したいくらいうれしいもの。古いレンズになるほど製造による場合だけでなく、経年変化だったり、研磨されていたりと個体差があるので、必ずテストして購入することをオススメします。試し撮りをすることで、購入による失敗は、かなりの確率で回避できるということだからね。
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