「ハリーポッター」のせいではなく、積読含め、読書にこのごろ、またはまっています。
初めて読んだ小説はラディゲの「クレーブの奥方」同年齢(思春期)で、異性の心の動きををこんなに緻密に表現できるのか?との驚きから、三島作品(特に短編など読みやすいもの)に向かい学生時代好んで読んでいた。三島作品では「盗賊」にはじめて触れ心理小説にどんどん引き込まれる。「クレーブ伯爵夫人の心の動きは時代遅れだろうか。」この言葉が導入部となっている大岡昇平の「武蔵野夫人」含め、その他多くの作家にも、若く夭折したラディゲの影響を計り知れなく与えている。その後、大学で仏文学を先行するも圧倒的に女性が多く、その女性たちの一番人気はアルベール・カミュだった。「異邦人」含めその不条理論を卒論に取り上げている人も多かった。そんな青春時代が懐かしく、文庫本を3〜4冊買ってみたら、文字が少し大きくなり読みやすくなっている。が、今でも読めない熟語が変わらず多く、辞書と睨めっこしながら読破した若い時代が懐かしく蘇りました。
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