作家白石一郎氏とは、福岡にある「ふぐ料理専門店」で20数年前、撮影・取材のためお会いしたのが初めてだった。「ふぐ」の話での取材だったが、撮影そこそこに大皿に盛られたふぐ刺しや具がたくさん入った鍋を目の前にして「一緒に喰おう」と誘われ、同席した女性編集者があきれるくらい飲み喰いした。写真は数年前お伺いしたとき「近影の顔写真がないから」と突然のお願いだったが、いつもカメラバッグに入れているライカを取り出し個人的に撮影した。後日、写真を届けると「体調がここのところ優れない」と話されていたが、残念ながら2004年9月他界された。「歴史からもわかるように玄界灘を介して、東京より近い韓国ともっと親密にリンクすることにより、大陸とのきずなを大切にすることが、福岡の発展に繋がる」と、力強く話されていたことを懐かしく思う。
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