岡本太郎の写真は、奇をてらったものでもなく爆発もしていなく淡々としたものでした。一部分ですが彼の写真に対する言葉を紹介しましょう。「写真は生活そのもの。人間自体に迫るための媒体であるという使い方が望ましい」「写真というのは、偶然を偶然と捉えて必然化することだ」「写真は何の気なしに偶然カメラにおさまった構えのないもの。そういう気分が画面にあらわれているものが好きだしまたいいと思う。」当時、ブラッサイやマンレイ、ロバートキャパとの交流もあり、彼らの写真も数点展示されていました。また岡本太郎が撮ったフィルムを拡大したコンタクトシートも見ることができるのですが、露出はバラバラ、カメラの蓋を途中で開けたのか?光が入り込み、数枚の写真が真っ白く飛んでいるシートもあり、いろいろな意味で楽しめましたね。岡本太郎の視線、そして考え方がよく解る写真展でしたよ。5月20日まで開催されています。
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